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メインバンクはメガバンク?

執筆者: ginko 発行日付: 2024-07-10

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「<複数回答可>2024年夏のボーナス、何で運用する?」では・・・

1位:外国株・外国株投信 57%
2位:定期預金 50%
3位:普通預金で様子見 43%
4位:国債 29%
5位:外貨預金、FX 14%
〃:日本株・日本株投信 14%
〃:国内不動産・国内不動産投信 14%
8位:外国債券・外国債券投信 7%
〃:海外不動産・海外不動産投信 7%
〃:ボーナスはない 7%
〃:その他 7%

となりました。1位は何と「外国株・外国株投信」で6割ですね!驚きです。

知らない間に外国株ブームが来ているのですかね。実際、投信残高を見ても米国株ファンドと全世界株ファンドの残高の伸びが凄まじいです。つまりはそれだけ多くの人が投資しているということです。

仮に毎月1000億円くらい新規流入があるとすれば、1000万人の人が毎月1万円投資する規模ということですね。実際には2~3000億円といった感じでしょうか?いずれにしてもすごい規模ということですが、今回のアンケート結果を見てもそれを実感します。

通貨価値の違いを考えれば「アメリカで働き日本で暮らす」のが資産形成にとってはベターだと思いますが、日本人がアメリカ株に投資するということは同じような効果が期待できるということになります。

ただそのように多額の投資フローが出来上がると潜在的な円安圧力となり、投資している人と投資していない人との格差がますます広がる点は気になるところですね。

一方で、コロナショック以降の世界の株価は基本的には右肩上がりですし、長い目で見ればリーマンショック以降、右肩上がりです。

つまり今の投資家層の多くは株価が暴落するクラッシュを経験していないわけで、そうしたツライ時にきちんと耐えれるかどうかも気になります。

とは言え総じて日本人の金融リテラシーが高まっているのであれば良いことですね。地に足が点いた投資家層が増えていくことを期待したいと思います。

ちなみに半年前のアンケート結果はこうでした。

1位:定期預金 62%
2位:普通預金で様子見 54%
3位:外国株・外国株投信 46%
4位:日本株・日本株投信 23%
〃:国内債券・国内債券投信 23%
6位:国内不動産・国内不動産投信 15%
7位:国債 8%
〃:外国債券・外国債券投信 8%
〃:ボーナスはない 8%

https://www.ginkou.info/enquete/?p=1876

半年前も外国株は相応に人気でしたが、しかしそれでも大きく変化したのは間違いないですね。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは8月4日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=2023

〔前回のコラム〕
2024年夏のボーナスの運用先は?

 --- Ginkou ---

三井住友銀、リテール強化へ転換 個人の振込手数料下げへ
金利ある世界回帰で、ネット銀攻勢も背景
https://www.nikkei.com


三井住友銀行が10月に個人顧客向けの振込手数料を引き下げることを決めた。銀行のリテール(個人向け)事業はマイナス金利環境のもとで収益が伸び悩み、支店の削減といった効率化の対象になってきた。今回の動きは大手行などが新規顧客の獲得強化に軸足を移す象徴的な動きとなる。

同行は23年春にクレジットカードや証券などを一つのアプリで利用できる総合金融サービス「オリーブ」を開始。「金利ある世界」への回帰を見据えて顧客サービスを手厚くする方向に、リテール戦略の軸足を転換してきた。振込手数料の引き下げは、その頃から温めていたリテール強化の攻めの一手だった。

銀行はマイナス金利環境下でリテール事業の効率化を進めてきた。マイナス金利環境下では、預金を集めすぎて資金余剰が生じるとマイナス金利が適用されて損失が出るリスクがあったためだ。

三井住友銀を含む3メガ銀はこの間、合計で数百店規模の店舗網の削減に踏み切った。大都市圏の郊外や地方の中核都市から大手銀行の支店が姿を消した。振り込みや両替の手数料の引き上げに乗り出した事例があったほか、各行は業務量も減らしていた。

こうした効率化の施策は金利ある世界の到来で変わりつつある。三井住友銀のほか、三菱UFJフィナンシャル・グループも25年3月期以降の中期経営計画で、国内リテール顧客基盤の強化を戦略として掲げた。店舗網の削減は一巡し、新規出店も検討する。みずほ銀も口座開設に特化した店舗を都内に設けた。

背景にはネット銀の躍進がある。ネット銀大手は店舗網が少ないことによる間接費の低さを強みに、住宅ローンで低金利を提示。ポイント連携の強みも訴え、メガ銀の顧客基盤を奪いつつある。マイナス金利政策解除でメガ銀を上回る預金金利を提示する例もあり、攻勢を一層強める。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

何を今さら・・・という感覚もしなくもないですが、マイナス金利解除後の「金利のある世界」を受けて、メガバンクの一角である三井住友銀行が振込手数料を引き下げるとのことです。具体的にはこういうことのようです。



ん?下がってます?」というのが率直な感想ですね。インターネットでの送金手数料が10円と100円下がるということですか・・・。一方で窓口の手数料は全体的に引き上げとなっていて、「振込手数料の引き下げ」というよりは「振込手数料の適正化」に近い内容と言えます。

これを「引き下げ」と報じるあたり、日経新聞もよっぽどネタがなかったのですかね。

ただそうは言いつつメガバンクの預金金利もいよいよ上昇し始めており、また今回の三井住友銀行にしても総合カードサービスである「Olive」に力を入れるなど、今までのようなリテール業務合理化一辺倒からは方向転換しつつあるようにも感じます。

もちろん預金者からすれば悪い流れではありませんので、どうせやるなら本気でがんばってほしいですね。その点ではこの10円や100円の引き下げという話はあまりに小さいですが・・・。

筆者自身は足元の金利上昇が永続するとは思っておらず、むしろアメリカの利下げ開始と共にピークアウトしてしまう相場観を持っていますが、金利が下がったらまた「リテール切り捨て」に回帰しないことを祈っています。

と言うことで今回の読者アンケートは、「金利のある世界に入りつつある中で、メガバンクもようやく金利引き上げや振込手数料の引き下げに動き始めているようですが、あなたのメインバンクはメガバンク?」でいきましょう。投票は8月10日まで。

■【読者アンケート】金利のある世界に入りつつある中で、メガバンクもようやく金利引き上げや振込手数料の引き下げに動き始めているようですが、あなたのメインバンクはメガバンク?(8月10日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=2027

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